女優広瀬アリス(21)が6日、東京・台場シネマメディアージュで、主演映画「L-エル-」(25日公開、下山天監督)完成披露上映会に出席した。

 ロックバンドAcid Black Cherryのアルバム「L-エル-」の世界観を実写化した作品で、音楽アルバムの実写映画化は日本では初の試み。広瀬は「完成された音楽アルバムを実写化するというのは、いろんな意見があると思う。挑戦としてやりたいと思った」と、挑戦する意義の深さを強調した。

 撮影は苦難を極めた。演じたのは、男性から暴行を受けたり、金を持ち去られたりと散々な目に遭う悲劇のヒロインのL(エル)役。「2度と同じ映像を撮りたくないですね。撮影はハードでした。だからこそ撮れたシーンもあって良かったですけどね」。精神的にもきつい撮影は連日、早朝から深夜まで続き、下山監督も「女優さんがレッドブルをガンガン飲んでるのを初めて見ました」と驚いた。

 登壇した男優陣の古川雄輝、平岡祐太、弥尋(みひろ)は、ほとんどが広瀬を裏切るか、陥れる役どころ。司会から「誰か1人を選ぶなら?」と聞かれると「パン屋さん」と、この日は登壇していなかった成田凌演じる実直なパン屋の男を選んだ。広瀬とお互い人見知りで、あまり現場で話さなかったという古川は「そうなることは分かってました。現場であまり話してないのが影響している。Lには(自分が演じた)オヴェスと言ってほしかったけどな」と肩を落とした。

 ほか高橋メアリージュン、古畑星夏が登壇した。