NHK籾井勝人会長が9日、定例会見を行い、年末に解散するSMAPの紅白歌合戦出場について、自ら出向いて交渉する意志をあらためて語った。

 「自らお話ししたい」と表明してから2カ月になるが、まだ実現していないという。「引き続き、いいタイミングがあるかどうか分からないが、必ず出向いてお話しさせていただく気持ちは持っております」。説得のチャンスは「まだ12月30日まである」とし「交渉の余地はある。話す価値はある」。

 SMAP出場への思いについて「あれだけ一世を風靡(ふうび)したSMAPですから、解散にあたって、お礼とお別れをどこかでしてもらいたい。NHKでなくても構わないが、NHK会長としては、紅白でやってもらいたい」と話した。

 会長による説得に関して制作現場から要請があるのかとの質問には「オーダーも依頼もない」と苦笑い。「現場は多少迷惑しているかもしれないが、会長が行くと言っているのだから、来ないでくださいとも言わない。いいタイミングを見計らって」と語った。