宗教法人「幸福の科学」に出家することを表明した女優清水富美加(22)に関する一連の騒動は、明るい話題が少なく、もしかしたら世間も飽きてきたところではないでしょうか。

 その清水と飯豊まりえ(19)がダブル主演している映画「暗黒女子」の完成披露試写会が、21日に行われました。もちろん、病気療養中の清水は欠席。清水をのぞいた主要キャストによる舞台あいさつとなりました。

 いつもより報道陣や関係者が多く集まり、通路まで人で埋まった劇場に、キャストの面々は笑顔で登場。女子高を舞台にした作品だけに、「カットがかかると、はあ疲れた、お菓子食べよう、みたいな感じだった」「制服の靴下はきつくてむくむから、みんなで休み時間、コロコロした」など和気あいあいとした現場でのエピソードが飛び交い、清水の名前が挙がることなく舞台あいさつが終わろうとしていました。

 そんな中、飯豊は締めのあいさつで、涙ながらに清水への思いを吐露しました。

 「富美加ちゃんは、今日ここに一緒に立てなかったのは、すごく、本当に、残念に思っています。富美加ちゃんがどう思ってるか分からないけど、私はすごく、富美加ちゃんの人柄が好きですし…、一緒に頑張ろうねと言っていたので…。この作品は、富美加ちゃん…富美加ちゃん含め、みんなで一生懸命作り上げたのにうそはないので、ここにいるキャストのみんなと、耶雲監督と、映画の関係者の皆様で、1人でも多くの方に届けられるように、頑張りたいと思います」

 清水について言及するのは、勇気が必要だったと思います。言葉尻をとらえられ、一部からバッシングを受ける可能性だってあります。あえて触れないという手もあったと思います。それでも、清水とともに主演を張った飯豊本人の言葉で語らせようと決めた作品の関係者や、勇気を持って話した飯豊は、すばらしいと思いました。清水をめぐる一連のニュースはこれまで暗い話題が多かったですが、久しぶりにいいものをみられた気がします。