18年度前期のNHK連続テレビ小説が、北川悦吏子氏脚本の「半分、青い。」に決まり22日、同局で発表された。

 「朝ドラでやりたい」と自身で企画を持ち込んだ作品で、北川氏は「自分の人生を生き直すような気持ちで書いている。朝ドラとすてきな出会いになるように頑張ります」。朝ドラと同じ61年の生まれで「やっと会えたね、という感じ」と、朝ドラ初挑戦に意気込みをみせた。

 作品は北川氏のオリジナル。高度経済成長期の終わりごろの71年から現代までで、岐阜と東京が舞台となる。左耳が不自由なヒロイン、鈴愛(すずめ)が、さまざまな失敗をしながら大胆に道を切り開き、ベンチャーで家電メーカーを立ち上げるまでを描く。「ロングバケーション」「あすなろ白書」「ビューティフルライフ」など数々のラブストーリーで知られる“恋愛の神様”だけに、同じ日に生まれた幼なじみとの恋愛模様も大きなテーマとなる。

 自身も左耳が不自由であることを公表している北川氏は「落ち込んだけれど、左側に来ないと聞こえないとか、ロマンチックなエピソードも思い付く」と、恋愛の神様らしい視点も。タイトルの「半分、青い。」について「傘をさしても、左だけ雨が降っていないみたい、と面白がる変わった子。雨上がりの空を見上げて『半分青い』と言ったらとてもすてきじゃないかと思った」と話した。

 ヒロインはオーディションで選考する。「出てきた瞬間にこの子が鈴愛と思えるような衝撃的な出会いがあるといいな」と語っている。