作品賞は「ムーンライト」が受賞したが、誤って「ラ・ラ・ランド」が表彰される珍事が発生した。

 作品賞のプレゼンターは、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。ベイティが受賞作の書かれた紙を開き、ためらいの後、ダナウェイが「ララランド!」と読み上げた。

 「ラ・ラ・ランド」のキャストや関係者らが登壇し、順にスピーチしていく途中、受賞作が記された紙が、主演女優賞(エマ・ストーン/ラ・ラ・ランド)のものと取り違えられていたことが発覚。「ラ・ラ・ランド」プロデューサーのスピーチ途中、ベイティが「すみません、間違いみたいです。ムーンライトが作品賞です。冗談ではありません」と訂正し、会場は騒然となった。「ラ・ラ・ランド」のキャストがステージを降り、「ムーンライト」のキャストが登壇する、異例の事態となった。

 客席からステージを見ていた「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督は、信じられないといった様子で開いた口をおさえて驚いた。登壇したキャストらは「夢にも思いませんでした」「本当にこれが現実なのかしら」と、困惑しながらも喜びを語った。