宝塚歌劇団の宙(そら)組トップスター、朝夏(あさか)まなとが11月19日付で退団することになり7日、発表された。朝夏は8日午前、大阪市内のホテルで退団会見を行う。

 朝夏は02年入団。花組に配属され、172センチの長身とスタイリッシュな立ち姿、得意のダンスに加え、安定した歌唱力や芝居心で、05年「マラケシュ・紅の墓標」で新人公演に初主演。長い手足、大きく個性的な目も特長で、花組時代はAKB48の渡辺麻友が熱心な“推しメン”にあげるなど、多くのファンを魅了してきた。

 12年に宙組へ移り、前トップ凰稀(おうき)かなめを支え、15年2月から宙組トップに就任。相手娘役の実咲凜音(みさき・りおん)とのデュエット・ダンスは、華やかで優雅さを醸し出し、「まあ・みり」と呼ばれる人気コンビとなっていた。

 前日6日には、今年4月30日付で先に退団する実咲の本拠地千秋楽を迎えており、朝夏は実咲に「大きな花を咲かせつつある」とエールを送っていた。

 朝夏のサヨナラ公演は、8月18日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「ミュージカル・プレイ 『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~」「レヴューロマン『クラシカル ビジュー』」。同公演の東京宝塚劇場千秋楽となる11月19日付で退団する。