宝塚歌劇団花組トップ明日海(あすみ)りおが、相手役に新トップ娘役の仙名彩世(せんな・あやせ)を迎え、新コンビのお披露目となる全国ツアー「仮面のロマネスク」「EXCITER!2017」が18日、大阪・梅田芸術劇場でスタートした。

 「仮面-」は、動乱に揺れる1830年のフランス宮廷を舞台に、美貌の青年貴族ヴァルモン(明日海)と、若くして夫を亡くしたメルトゥイユ侯爵夫人(仙名)の恋を中心的に描いた官能的な物語。5月にはトップ4年目に入る明日海と、10年目で娘役としては異例の遅咲き就任となった仙名が、情熱的な演技を見せた。

 明日海は「無事に初日を迎えてほっとしています」とニッコリ。もともと「こういったあいさつは苦手」と言っていた明日海も、トップ4年目を目前にして余裕が生まれ、あいさつの途中で「今日は千秋楽か? と思うほど、初日から盛り上がっていただき、急きょ、本日午後8時から追加公演が決まりましたっ!」。客席がわき上がる中、いたずらっぽく笑い「…と! いうぐらい、皆さまからパワーをいただけた気がします」と頭を下げた。

 ドッキリ的なジョークもまじえて、ファンとの掛け合いを楽しんだ明日海は、仙名を「今日、(トップ娘役として)ファースト・デイを迎えました」と紹介。明日海から、あいさつを促された仙名は「本当に幸せです!」と手を振っていた。

 ツアーは20日まで同劇場で上演され、4月9日の北海道まで、全国9カ所を回る。