飯豊まりえ(19)が1日、都内で、清水富美加(22)とのダブル主演映画「暗黒女子」(耶雲哉治監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 舞台あいさつなどのプロモーション活動が始まる直前の今年2月中旬に、清水が宗教法人「幸福の科学」へ出家したことが判明。同時にドクターストップを受け、芸能活動ができなくなった。飯豊は、ダブル主演の相方が不在の中、ここまで多数のプロモーション活動を行ってきた。しかし関係者によると、清水が単独で出演する予定だったテレビやインタビューなど、中止になったプロモーション活動も複数あったという。

 耶雲監督は、そんな状況で頑張ってきた飯豊らキャストに宛てた手紙を読み上げた。

 「主演の1人である清水富美加ちゃんは、残念ながらこの場にはいません。そのことはとても寂しく思っています。あれから約2カ月間、この映画の公開自体を心配する声を多数耳にしました。公開が決まった後も、大々的な宣伝活動を行うことはできませんでした。また取り沙汰されるのは、映画の内容のことではありませんでした。そんな状況でも、共演者みんなで力を合わせ、イベントや取材などさまざまなPR活動に力を尽くしてくれました」

 主演を務めた飯豊には、特別な感謝を述べた。

 「主演として急きょ1人でこの映画を背負うことになったプレッシャーは、大変なものだったと思います。自信をなくすこともあったと思います。その中で、折れずに、孤独に、涙を流しながらも一生懸命頑張り続けるまりえちゃんの姿は、今でもはっきり覚えています。よく頑張りました」

 耶雲監督の言葉に、飯豊は涙しながら思いを吐露した。

 「最初不安だったんですけど、富美加ちゃんと主演だから、富美加ちゃんに甘えようと思ってたんです。富美加ちゃんがいるから、番宣も大丈夫だと思っていて。そうしたら、富美加ちゃんがここにはいなくなってしまって。自分1人で走らなければいけなくなったときに、いつもの自分は『できるかな』とか『無理』って思っちゃうんですけど、どこかで富美加ちゃんのために私が頑張らなきゃって思って。きっと富美加ちゃんもニュースとか見てくれてると思うし、伝わってると思うので、私はこの場に立てて、よかったなと思います」

 飯豊らの頑張りに、会場は温かい拍手に包まれた。