宗教法人「幸福の科学」に出家した清水富美加(法名・千眼美子=22)が20日、芸能事務所レプロエンタテインメントとの契約終了を教団を通じてファクスで発表した。「専属芸術家契約が、今般、終了致しましたことを、ご報告申し上げます」としファンや関係者への感謝もつづった。「一連の騒動により大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。ほぼ同時に事務所からも契約終了報告ファクスが送られ事務所のサイトからこの日、清水の名が消えた。

 契約終了となった20日は事務所との契約期限日。事務所側には契約を1年間自動延長できるオプションがあり、行使の有無が注目されていた。諸問題について事務所側と教団側は弁護士を立て協議してきたが「延長なし」の結論となった。

 清水が著書第2弾を準備していることも分かった。関係者によると6月2日、大川隆法総裁との共著を発売。近況や、自身の霊的な体験について対談した模様が収録される。教団によると清水は体調をみつつ教団「メディア文化事業局」職員として聖務(宗教行事など)を行う。映画やラジオなどの企画を行う部署で、教団製作の映画に関わる可能性が高いとみられる。教団の枠を超えたタレント活動も行う予定で、公の場に登場する可能性もあるという。

 教団には系列芸能事務所「ニュースタープロダクション」がある。ただ、同事務所との契約や映画出演などについて教団は「これからのことについては現在検討しております」。清水は20日のコメントで「今後ともご支援とご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます 千眼美子(本名・清水富美加)」としている。

 また清水は同日夜、ツイッターを更新。「1人じゃ絶対に、無理でした。いつの日も。今も。本当にありがとうございました」「ありがとう、も すみません、も 言うだけしかできないのは絶対に嫌だ。だからこれからは、もっと強く もっと自由に、頑張ります」と意味深につづった。

<清水をめぐる経緯>

 ◆1月19日 幸福の科学のサイトに、大川隆法総裁が清水の守護霊と会話する動画が公開。信者と判明。

 ◆28日 清水が所属事務所に出家意思を伝える。

 ◆2月1日 清水の弁護士が所属事務所へ2月末での契約解除意思を通達。

 ◆7日 清水、心身の不調により医療機関で半年間のドクターストップ通知を受ける。

 ◆12日 清水が教団への出家を直筆コメントで発表。事務所、教団双方が会見するも仕事や契約内容の主張が食い違い、騒動に。

 ◆17日 清水の告白本「全部、言っちゃうね。」が発売。