来月下旬に退任するフジテレビ亀山千広社長(60)が26日、都内で社長として最後の定例会見を開いた。4年の在任期間について「視聴率回復を託されながら、その道筋を作れないまま業績が落ち込んだ。僕の力のなさだと思う、責任を痛感している。責任を取って辞める」と話した。同時に取締役相談役になる日枝久会長(79)には、今月の連休明けに「責任を感じている」と伝えたという。

 視聴率低迷が続くフジテレビの現状に「社員の能力は決して劣っていない。力を100%発揮できる環境を、作れなかった。風が変われば気分も変わる。必ず上昇気流に乗る。次の体制に期待したい」。今後はフジテレビ次期社長に就任する宮内正喜氏(73)と入れ替わりで、BSフジの社長に就任する。