歌手ジャスティン・ビーバー(29)が、健康上の問題から延期していた世界ツアー「ジャスティス・ワールド・ツアー」の残りの日程全てをキャンセルしたことが明らかになった。顔面神経まひや発疹などを引き起こすラムゼイハント症候群と診断されたビーバーは昨年9月、「健康を優先したい」と日本公演を含む世界ツアーの延期を発表していた。4日に英マンチェスターでの公演が予定されていた。

本人からの発表はまだないが、ツアーの公式ツイッターでツアーの中止とチケット購入者への払い戻しが告知された。中止の理由は明らかにされていない。米国、オーストラリア、欧州を回るツアーでは、10月に日本公演を行うことも決まっていたが、こちらも中止となったことが来日公演の公式サイトで発表されている。

ビーバーは、ステージを降りた後に疲労に襲われたと明かし、休んで治療に専念する時間が必要だと延期の理由を述べていた。19年3月にメンタルヘルスを理由に活動を休止したこともある。

ビーバーは今年1月に自身の楽曲291曲の著作権をヒプノシス・ソングス・キャピタルに2億ドルで売却したことが報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)