岐阜県は1日までに、日本テレビ系の報道番組に出演して県の裏金問題について虚偽の内容を証言したとして偽計業務妨害容疑で建設業者の男を県警に告訴した。

 県によると、男は昨年11月に日本テレビの「真相報道バンキシャ!」に出演。県土木事務所が架空工事で裏金づくりをしているのに協力したと番組で話した。

 県は放送後に、2008年度に発注した公共工事などについて不正経理の有無を独自調査した結果、証言内容が虚偽だったと判断、日本テレビに確認を求めていた。2月27日に同社関係者が県庁を訪れ、放送に誤りがあったとして謝罪したという。

 日本テレビ総合広報部は「番組で事実関係や経緯を説明する。現時点ではコメントできない」としている。

 岐阜県では2006年に約17億円の裏金問題が発覚し、職員4000人以上が処分された。

 [2009年3月1日11時30分]ソーシャルブックマーク