「とても悲しい」「信じられないよ」-。世界的スター、マイケル・ジャクソンさん(50)が25日死去したとの一報を受け、自宅から遺体が搬送された米ロサンゼルスの病院周辺にはファンや報道陣ら数百人が次々と集まった。ニューヨークでも、死去を報じる大型スクリーンの前に観光客らの人だかりができ、突然の報に悲しみを隠さなかった。

 米メディアによると、地元当局はジャクソンさんが運ばれたロサンゼルスのカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)付属病院周辺の道路を封鎖。上空にはメディアの複数のヘリコプターが旋回する。ジャクソンさんの家族ら関係者とみられる男女が病院に次々に駆けつけた。

 病院前で取材に応じた元代理人の男性弁護士は「家族は悲しみの底にいる。言葉を発せられず、ただ泣いている」。

 ジャクソンさんの豪邸周辺にもファンらが集まり、花を手向ける姿も。

 死去をロスで知ったフアン・メドラーノさん(25)は「信じられない。マイケルの音楽を聴いて育った。彼は本物のパフォーマーだった」と悲しみをあらわに。ジョー・シュウォーツさん(57)は「すばらしい才能だったのに、早すぎる」と死を惜しんだ。

 ニューヨーク最大の繁華街、タイムズスクエアにいたマーシャナ・リッチーさん(28)は「大ファンだった。とても悲しい」と、今にもこぼれそうな涙をこらえていた。

 [2009年6月26日11時52分]ソーシャルブックマーク