音楽ソフト大手のコロムビアミュージックエンタテインメントは12日、社名を2002年まで半世紀以上使っていた「日本コロムビア」に10月1日付で戻すと発表した。同日付で創業100周年を迎えることから原点に戻る狙いを込めるほか、音楽だけでなくゲームなどの事業も展開している現状に合わせる。

 コロンビアは1月に、米投資ファンドから音楽配信のフェイス(京都市)の傘下に移った。原康晴社長は12日の記者会見で「(筆頭株主が)日本の企業に変わったことも背景」と説明した。

 同時に発表した2010年3月期連結決算は、J・POP部門の採算が改善したことなどから、3年ぶりに黒字転換し純利益5億円を計上した。契約歌手を絞り込んだことや、木村カエラのベストアルバム「5years」が約54万枚売れるヒット商品になったことが寄与した。

 [2010年5月12日19時1分]ソーシャルブックマーク