吉本興業(大阪市)が、京都市に劇場「よしもと祇園花月」を5月3日にオープンさせることが4日、同社への取材で分かった。同社はかつて「京都花月劇場」を運営していたが、老朽化などを理由に1987年に閉鎖。京都での「花月」復活は24年ぶりとなる。

 同市東山区の映画館「祇園会館」の1階を吉本が借り上げる。当面は土、日曜のみ営業し、7月下旬から平日の営業も始める方針。吉本が使用する時間帯以外は、映画の上映も続ける。

 ジャグリングや手品など話芸以外の出し物や、字幕での翻訳表示なども予定しており、外国人観光客もターゲットにした舞台を目指す。

 同社は「国際化や、世界への発信力向上を目指す戦略の上からも、世界各地から観光客が集まる京都に劇場を探していた」と説明している。