宮城県石巻市を舞台にした映画「エクレール・お菓子放浪記」(近藤明男監督、5月21日公開)のチャリティー試写会が26日、都内で行われ、いしだあゆみ(63)林隆三(67)ら出演者が舞台あいさつを行った。東日本大震災により公開が延期されていた。いしだは「美しかった石巻をしっかり覚えていたい」と涙で語った。

 昨年、石巻各地で約1カ月にわたりロケをした。撮影を行った伝統ある映画館も、北上川の名所も、津波で跡形もなくなった。エキストラとして参加した地元の人々約570人のうち、いまも安否が分からない人がいる。いしだは「つらいです。つらいです」とマイクを握り締め「こんなにきれいな宮城が映っているのに、こんな結果になるとは思わなかった」。大地震の前日に晴れやかに完成披露試写会を行ったばかりで、宮城から先行公開するはずだった。上映後は会場で募金活動をし「このフィルムを持って宮城を回りたい」と話していた。