2日に肺扁平(へんぺい)上皮がんのため、87歳で亡くなった俳優大滝秀治さんお別れの会が22日、東京・青山葬儀所で営まれ、倉本聡氏(77)、奈良岡朋子(82)がお別れのあいさつを行った。

 倉本氏は大滝さんが出演し、原作、脚本を手掛けたドラマ「北の国から」の思い出を披露。と「何日前から農家を歩き回り、そのジャンパー借ります。その帽子頂戴と有無を言わせずにふんだくり、おいはぎの大滝と恐れられました」と紹介した。最後は「天国の人々の衣装をいくら気に入ってもおいはぎしないよう」と述べた。

 高倉健から弔電も披露された。高倉は「大滝さんとご一緒した仕事を思い出しております。大滝さんが歩まれた人生そのものを感じました」などと記してあった。祭壇はシンプルにという生前の大滝さんの言葉を尊重し、白い花1万本で埋め尽くされた。

 戒名は「瑞藝院秀聲居士(ずいげいいんしゅうせいこじ)」。劇団民芸の芸と芸術の芸、名前の秀が入っている。同会には阿部寛、浅野忠信ら約980人の弔問客が訪れた。