俳優長門勇さん(ながと・いさむ=本名平賀湧=ひらが・いさむ)が4日、老衰のため死去した。81歳。岡山県出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 高校を中退して上京し、浅草の劇場でコメディアンとして活躍。テレビ時代劇「三匹の侍」で、外見はむさ苦しいが、やりの達人で人が良い、とぼけた浪人をユーモラスに演じて人気を集めた。

 コメディー現代劇「スチャラカ社員」で演じた部長役では「おえりゃあせんのう」などの流行語を生んだ。

 「悪魔の手毬唄」など横溝正史原作ドラマでは金田一耕助とコンビを組む警部役を好演。NHK大河ドラマ「武蔵

 MUSASHI」にも出演した。「いも侍・蟹右衛門」「ひとり狼」など映画にも多数出演した。