東京五輪招致団に参加した滝川クリステル(35)が10日、アルゼンチン・ブエノスアイレスから帰国し、都庁での都民報告会と記者会見後、古巣フジテレビ系「ニュースJAPAN」(月~金曜午後11時半)に生出演した。

 滝川は帰国直後の成田空港での大歓迎について、「ビックリしましたね。やっぱり向こうではこっちの空気が分からない。こんなに多くの人が出迎えてくれてビックリした」と笑顔で語った。都庁で行われた都民報告会については「寂しく誰にも気付かれなかった」と乗り遅れたことも明かした。

 流行語の予感も漂うプレゼンテーションでの「おもてなし」パフォーマンスについては「おもてなしは以前から紹介したいと思っていました。どの場所にもおもてなしがある。『最大の武器がある』と言って、入れてもらいました。ゼスチャーは私が作りました。最初は恥ずかしかったけど開き直ってやりました」。その上でプレゼン前の様子を明かした。

 「ああいう大きな会場でアピールしようと思って、頑張って何度も練習してやりました。着いてからトレーニング、リハーサルを繰り返し。本番まで疲れちゃうんじゃないかというくらいだったけど、それが功を奏しました。伝えることは大事なこと。ただ、おもてなしということを知ってもらいたくてやりました。こんなになるなんて想像がつきません」

 また、現地でもマドリード優位の報道があったことを認めながら、「目の前の役割を全うすることに集中していました。ニュースでマドリード優位だ、と聞いても信じなかった。プレゼンで勝とうとやっていました。ともかくそこにかけていました。両手両足が震えてしょうがなかった。もちろん緊張していたけど、楽しもうというのが大きくて、笑顔で臨みました。全力を出し切りました」と胸を張った。

 プレゼンを終えた後の心境については「あれだけ完璧なプレゼンをした時に、これで負けたらしょうがないよね、という気持ちだった」と言った。

 東京五輪決定の瞬間は、ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長の前にいたことを振り返り、「早めに(決定を)見たと思います。すごい飛び上がっちゃって。泣かないと思っていたら、太田雄貴選手がガッツポーズして号泣していて、もらい泣きして…」

 開催日までの準備に向けて「ぜひ、チームとして何かしらに関わって行けたら」と言い、「7年後の日本がどうなるかが大事。経済発展とか文字が躍ってますけど、精神的な部分を成長させられた上で…。世界一のバリアフリーの都市になるとか、経済と精神ともに(世界の最先端に)進んで行けたらと思います」と思いを語った。