世界的に有名な女性コスプレーヤーがシンガポールに上陸した。フィリピン出身のアローディア・ゴセンフィアオ(25)が10日、サンテックシンガポール国際会議展示場で開催中のアジア最大級の「ANIME

 FESTIVAL

 ASIA」に参加し、サプライズで会場を練り歩いた。

 午後1時半過ぎ。日本の玩具メーカーなど約60の企業ブースが並ぶ会場にアローディアが突然、姿を現した。

 来場者は、情報番組「カルチャージャパン」のキャラクター、末永みらいのコスプレ姿のアローディアを見つけると「Wow!

 ALODIA!!」と驚き、取り囲んだ。急きょカメラやスマートフォン(多機能携帯電話)で“緊急撮影会”が行われ、会場は一時騒然となった。

 フェイスブックで231万人以上の「いいね!」を誇るアローディアも各ブースで気に入った商品を見つけると、SNS用に写真撮影を繰り返した。「大好きな日本アニメのグッズに囲まれて幸せ。ファンもみんな笑顔でうれしそう」と、満面な笑みを見せた。

 会場を約40分間回った中で、特にこの日のコスプレ衣装でもある「カルチャージャパン」のブースでは、興奮を抑えきれなかった。末永みらいのパネルを見つけると「かわいい~。この衣装を着てきて大正解」と満足げに語った。関係者によると、衣装は自前で、友人に特別注文したという。美容関連の商品が並んだ「ASIA

 可愛

 WAY」ブースでは、真剣な表情で担当者に化粧品について質問をしていた。

 アローディアは7歳の時に人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」を見て、日本のアニメに興味を持った。その後、見るだけでなく、自身で洋服を仕立てたてるようになり、15歳の時にコスプレを開始。米国のインターネットサイトで着用した写真を情報発信し、それが世界中に拡散され、知名度を上げた。現在は、世界中のコスプレイベントに出演したり、今年6月にはコスプレイヤー3人組ユニット「Super

 Dolls」のメンバーとして歌手デビューをするなど活動の幅を広げている。

 日本では、特に渋谷が大好きという。「109は何回行ったか覚えていません。2週間前にも行って、ファッションチェックして来ました。フィリピンにもあんな場所がほしいです」。また、憧れのアーティストには「きゃりーぱみゅぱみゅ」を挙げ「音楽、ファッションと個性的で大好き。いつかコラボレーションしたです」とラブコールを送った。

 同イベント最終日のこの日は、水樹奈々(33)やT.M.Revolutionの西川貴教(43)らがライブを行った。今月8日からの3日間の来場者数は約8万5000人を記録した。