シンガー・ソングライター小椋佳(69)が発売中のオリジナルアルバム「闌(たけなわ)」を最後のアルバムとした上、来年9月に東京・NHKホールで「生前葬コンサート」を開くことが22日、分かった。

 気力、体力の減退が理由という。同アルバムと異例のコンサートをもって、大掛かりな歌手活動に一区切りをつける。

 「闌」は「宴も闌ですが…」などと使われる言葉。小椋は「今が真っ盛りという意味ですが、物事が終わるあいさつなんです」と話した。70歳を目前にした決意だ。「間違いなく気力、体力は減退したという実感はあります。同期で幸運にも第2、第3の職場を与えられた人でさえ隠居している。音楽活動の場合は定年はない。だから自分でけりをつけなくてはいけないと思った」。

 異例のステージも決まった。来年9月12日からNHKホールで4日間連続で「小椋佳

 生前葬コンサート」と銘打った公演を行う。1日25曲を予定しているが4日間で全て異なる計100曲を歌う。