映画「パラダイン夫人の恋」(47)や「恋の手ほどき」(58)で知られるフランス人俳優のルイ・ジュルダンさんが、現地時間14日に亡くなった。93歳だった。

 ルイさんは14日にビバリーヒルズの自宅で亡くなったと伝記作者のオリビエ・ミンヌはエンターテインメント誌「バラエティ」に伝えている。オリビエは彼のドキュメンタリーや本の制作を行っているという。オリビエは「彼はハリウッドの黄金時代の最後のフランス人でした。彼は多くの素晴らしい俳優や監督と仕事をしたのです」と話している。

 ルイさんはフランスで俳優としてのキャリアをスタートし、アルフレド・ヒチコック監督の映画「パラダイン夫人の恋」でハリウッドデビュー。自身が出演するミュージカル映画「恋の手ほどき」はアカデミー賞で作品賞を含む9冠を獲得した。

 また、その後も1983年のスパイアクション映画「007

 オクトパシー」(83)に出演し、1992年の映画「イヤー・オブ・ザ・コメット/失われたワインを追え!」が遺作となった。

 ハリウッドで活躍してきた人々の名前が星形のプレートに刻まれている「ウォーク・オブ・フェーム」には2回殿堂入りし、2010年にはフランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を授与されている。

 ルイさんは息子を1981年にドラッグの過剰摂取で亡くし、60年以上連れ添った妻ベルトさんは昨年息を引き取ったという。【ハリウッドニュース編集部】