香港で開催されていた第37回香港国際映画祭で2日、東日本大震災を題材にした池谷薫監督の映画「先祖になる」(全国順次公開中)がドキュメンタリーコンペティション部門で最高賞のファイアーバード賞を受賞したことが分かった。

 池谷監督が明らかにした。

 「先祖になる」は、津波で息子を亡くした岩手県陸前高田市の佐藤直志さん(79)が、半壊した自宅を再建するまでを追った作品。池谷監督は「観客からは『元気をもらった』という声が多かった。香港でも直志さんの頑張りが受け入れられた結果です」と話した。「先祖になる」は今年のベルリン国際映画祭でエキュメニカル賞の特別表彰を受けた。