映画「Shall

 we

 ダンス?」などで知られる国際的バレリーナ草刈民代(43)が、バレエから現役引退することが1日、明らかになった。来年4月に行われる自身2度目のプロデュース公演「エスプリ~ローラン・プティの世界~」がラストダンスになる。来年4月24日の東京・渋谷のオーチャードホール公演で35年のキャリアにピリオドを打ち、トーシューズを脱ぐ。

 草刈は8歳でバレエを始め、16歳で牧阿佐美バレヱ団に入団。日本を代表するプリマバレリーナになり、旧ソ連、旧ユーゴスラビア、ルーマニアなど海外から招かれ、国際的に知られるようになった。96年公開の「Shall

 we-」で女優に挑戦。社交ダンス教室を舞台に夢を追いかけるダンサーを演じた。その透明感のある美しさで、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、各賞を総なめ。同年3月には同作品の脚本、監督を務めた周防正行氏(51)と結婚した。

 同映画の後は女優の誘いを断り、バレエの世界で活動。世界的バレリーナとしてフランス、スペイン、韓国、中国、台湾、イタリアでも踊った。また、ジャズやロックとバレエを融合した作品にも出演。ダンサー以外にも、05年には愛・地球博の野外ステージ公演をプロデュース。06年には「ソワレ」で初めてバレエ公演のプロデュースを、夫の周防氏とともに務めた。

 草刈をよく知る関係者は「バレリーナとしてトップの実力を保っているうちに、現役引退を決めたようだ。今後は今までの経験を生かして女優業に力を入れていく」と話している。