覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元人気AV女優菊地有紗被告(23=女優名倖田梨紗)の初公判が15日、東京地裁で開かれ、同被告は号泣しながら起訴事実を認めた。昨年12月に覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪で執行猶予判決を受け、わずか約2カ月後、猶予期間中の再薬物逮捕だった。この日、婚約者の男性も出廷し、「守る」と結婚宣言した。

 肩までの茶髪に上下ジャージーの菊地被告は、女優時代とは別人のような色白スッピン顔。検察や本人の陳述によると、菊地被告は前回判決から1カ月たっていなかった昨年12月末に2回、今年1月初めに1回の計3回、東京都港区の親友女宅で、この女が部屋で覚せい剤を吸い始めたのを見て我慢できなくなったのがきっかけで、女にもらった覚せい剤を吸ったという。

 前回の判決公判では、薬物との絶縁を誓ったはず。再び手を出した理由について検察官や裁判官に聞かれると、菊地被告は「彼女のほうを見ないようにして我慢したが、誘惑に負けてしまい、一口吸わせてと頼んでしまった。吸いたいという気持ちに負けてしまった」と涙ながらに話した。

 婚約者の男性は情状証人として出廷。10代のころ交際したことがあった地元の先輩で、この男性は事件を知った昨年12月、心配して同被告に連絡をとり、再交際開始。婚約したという。

 男性は菊地被告の母親とともに、薬物更生法などを専門家から学んでいるといい「彼女のために生きたいし『愛』という言葉では表現できないほどの気持ちなので、この先守っていく」と宣言。「(刑期を終えて)きちんとしてから結婚して、子供をつくり、幸せな家庭を築いていく」ことで更生に取り組むとした。

 菊地被告も「結婚して子供を産んで、2度とあやまちを繰り返さない」と涙で誓った。検察側は懲役2年を求刑、結審した。

 [2009年4月16日8時4分

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