大衆演劇出身の「天才女形役者」早乙女太一(18)が、初めて現代劇ドラマに出演することが24日、明らかになった。30日放送のTBS系日曜劇場「新参者」(日曜、午後9時)でバイクにまたがるワイルドな男役を演じる。

 売り上げ50万部を突破した作家東野圭吾氏原作の同ドラマは、主役の刑事、加賀恭一郎(阿部寛=45)が、事件の真相を探りながらも、周辺で起こる人々の心の闇を解いていく物語だ。初回視聴率で21%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、その後も2ケタ以上の好視聴率を維持している。黒木メイサ、向井理、溝端淳平など多彩なキャストで話題を呼ぶ中、ドラマも終盤に差しかかり、早乙女の出演が決定した。

 早乙女は、9歳から大衆演劇の舞台に立ち、「流し目王子」「天才女形役者」と人気を博し、18歳で劇団朱雀(すざく)2代目座長に就いた。最近は「今後は男役を柱に俳優活動を頑張りたい」と公言していた。

 早乙女が演じるのは、泉谷しげる(62)演じる警察官上杉博史の息子役だ。バイクを転がして不良連中とばかり付き合い、父親とは不仲。この親子のすれ違いが、意外な結末を迎える。過去に映画や時代劇ドラマに出演している早乙女だが、初の現代劇ドラマ挑戦に「お話がきたときは驚きましたが、うれしかったです。これまで大人っぽく見せていたので、実年齢に近い役を演じるのは難しいですが、楽しみです」と意気込みを語った。

 [2010年5月25日9時17分

 紙面から]ソーシャルブックマーク