宮根誠司キャスター(47)が、1年に1回放送されるフジテレビ系の特別番組「たけしの新・教育白書~『学び』って楽しいぞSP」(11月20日午後9時)の司会を務めることが28日、分かった。宮根がビートたけし(63)とタッグを組むのは初めて。本紙の単独取材に応じた宮根は「夢のような仕事に、どんな展開になるかまったく分からない」と、緊張の胸中を明かした。

 浪速で屈指のおしゃべりと江戸っ子の奇才が、テレビでどんな融合を果たすのか。宮根すら展開を予測できないという。「僕は、ツービートの漫才から『元気が出るテレビ!!』まで、ど真ん中のたけし世代で、今回ばかりは完全にミーハー状態。ただただ、テレビの仕事をしてきて良かったと興奮してますわ」と関西弁がうわずった。

 2人は、5月8日に宮根が司会する情報番組「情報ライブ

 ミヤネ屋」で初対面した。北野武監督が、映画「アウトレイジ」のPRのために、ゲスト出演。いきなり生放送で1時間のトークを展開していた。宮根は「爆笑トークだったんですが、あのときも対面しながら、自分がテレビを見ているような気分で、緊張してました」と振り返る。

 今回は、たけしの得意分野の教育番組。10月にノーベル化学賞を受賞した鈴木章北大名誉教授(80)、人気ジャーナリスト池上彰(60)を加えた4人で“頂上対談”を行う。宮根は「参りました…。僕は数学とか勉強が一番不得意ですから、話についていけるか不安です」と苦笑いした。

 ただ、塩田千尋プロデューサーは「宮根さんには、学びたいけど、今までどうしたらいいか分からなかった多くの視聴者の代表になってもらいたい」と期待する。話を引き出すトークの達人に、難しい質問でも楽しく分かりやすく出してもらう狙いだ。宮根も「せっかくだから、いろいろ尋ねてみたい。たけしさんには、なぜそんなに学ぶことが好きなのかも聞きたい」。

 滝川クリステルや丸岡いずみとはまったく違う巨匠たけしが相手。昨年まで司会を務めた爆笑問題とは違う、親しみやすさと軽快な話術で挑む。1回限りの特番だが、春に「Mr.サンデー」で東京進出したばかりの宮根にとっては、新たな挑戦となる。

 [2010年10月29日7時32分

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