タッキー&翼が9日、デビュー10周年記念東京ドーム公演を前日8日に続いて行った。同所公演は02年のデビュー公演以来。節目にふさわしいセットと演出で構成した。81、83年に東京・後楽園球場で行った「たのきん3球(サンキュー)コンサート」の図面をもとに、同距離の花道、同サイズのステージを設置した。

 「3球-」はジャニーズ事務所初の球場公演で、水や火、花火を使った演出はジャニーズが得意とするステージの原点。滝沢秀明(30)と今井翼(30)も映像で繰り返し見てきた。「原点回帰。ザ・ジャニーズといった演出で、いろいろなものを詰め込んだスペシャル版です」。今井が言う通り、スケール感あふれるステージを展開した。

 チャレンジ精神や遊び心は健在だ。滝沢は五輪イヤーにちなみ、トーチを手にフライングで聖火台に点火した。ヒット曲「Ho!

 サマー」で2人は上半身裸で登場。滝沢はピンクの傘に浮輪姿、今井は噴水に頭から突っ込み、気持ちよさげに水を浴びた。事務所社長のジャニー喜多川氏(80)は頼もしげに見守った。「2人は変わらない。調子に乗ったこともない。大人の感覚を持ってやっているから心配ないですね」。

 2人のバックダンサーも務めて成長してきた大勢の後輩も祝福に駆けつけた。終盤では、山下智久(27)ら後輩全員がバックダンサーとして踊った。

 祝福したファンは2日間で9万人。アンコールでは出番を終えた後輩が私服でなだれ込んで盛り上げた。滝沢は「言葉にならない」と言葉を詰まらせた。「また1ついい思い出ができた。あらためていいスタートが切れたと思います」。12日に全国ツアーがスタート。ファンと後輩からの祝福を力に変えて、ツアーに全力を注ぐ。【近藤由美子】<10周年公演アラカルト>

 ▼使用総水量

 150トン×2日間。

 ▼風船

 2万個×2日間。

 ▼巨大クレーン車2台

 2人が別々に入ったカゴをつり上げた際の高さは25メートル。

 ▼タッキーの聖火台フライング

 高さ25メートル、移動距離70メートル。

 ▼ムービングトラス(ゴンドラをつり下げた装置)

 高さ25メートル、移動距離120メートル。

 ▼参加したジャニーズの後輩

 Jrを含めると約300人×2日間。

 ◆祝福に駆けつけた主なジャニーズアイドル

 山下智久、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy

 Zone、A.B.C-Z、中山優馬、屋良朝幸、ジャニーズJr、関西ジャニーズJr。(舞台出演などで欠席メンバーのいたグループも含む)