俳優西田敏行(65)が10年以上前に作った詞が、歌手堀江淳(52)の新曲「花ひとつ

 夢ひとつ」としてCD化されることが28日、分かった。西田は歌手として「もしもピアノが弾けたなら」(81年)の大ヒットを持つ。作詞は自身の曲「二番目に云いたいこと」(83年)や映画「釣りバカ日誌」シリーズの挿入歌で経験はあるが、他の歌手に提供してのCD化は初めて。

 「花ひとつ-」は、♪水割りをくださ~い…の「メモリーグラス」で知られる堀江の4年ぶりの新曲で、作曲は堀江が手掛けた。

 実は、同曲は10年以上前に完成していた。当時の音楽関係者が「西田が書いた詞に、堀江が曲をつけて、誰かが歌う」と企画し、面識のない2人が顔を合わせることなく共同作業を行い完成した。ところがいつしか発表自体が立ち消え、同曲もお蔵入りとなった。

 しかし堀江がライブで歌い続け、最近になってNHKラジオ第1の4時間新番組「午後のまりやーじゅ」(月~金曜午後1時5分)の4月、5月の曲に決定。これを受け、4月3日から配信スタート、同17日のCD発売が決まった。西田は「僕の書いた詞がCDになるんですね。忘れてました(笑い)。大人の恋の詞なんです。多くの方に聴いてもらいたい」。

 福島出身の西田は、昨年のNHK紅白歌合戦で同局復興支援ソング「花は咲く」を、東北にゆかりのある人々と歌った。「タイトルに『花』という文字がついて、しかもNHKさんのラジオ番組でかかるなんて、ちょっと因縁めいています」と話している。西田と今も対面していない堀江は「ぜひ、ご一緒に歌いたい」と切望しているという。