【ソウル10日=山内崇章】俳優イ・ビョンホン(43)と女優イ・ミンジョン(31)が、ソウルのグランドハイアットホテルで挙式した。招待客は900人。式に先立って行われた会見には海外メディアも含め約300人が殺到し、韓国を代表するビッグスター同士の記念日を見届けた。

 俳優歴22年の大ベテランも緊張の顔色を隠せなかった。妻になるイ・ミンジョンが「今後、私がどんな作品に出演するかは『主人』に相談して決めたいです」と言うと、ビョンホンは顔を紅潮させ、しばらく目を閉じた。「しゅ、主人…。そうです。主人が彼女の作品を決めます」と第2の人生のスタートをかみしめるように決意表明した。「細かい家計の管理は彼女に任せますが…」。目が合った2人はほほ笑みを交わした。

 新たな人生の門出に立った2人だが、ともに俳優活動を継続する。「結婚しても、僕は俳優として休むことなく着実に良い作品に関わっていく。彼女も同じです」(ビョンホン)。新作の撮影も予定されており、今日11日出発する新婚旅行から帰国すると、すぐに撮影現場に戻るという。

 06年に交際を始めたが、若かったミンジョンを気遣い、ビョンホンは1度は別れることを申し入れた。転機は11年5月。ソウルで行われた映画イベントで再会し、お互いひかれ合った。当時、映画「G.I.ジョー2」の撮影で渡米を繰り返していたビョンホンは、米国のホテルで就寝中にミンジョンの夢を見て、すぐに国際電話をかけて「会いたい」と伝えたという。披露宴は非公開だったが、日本からもファン500人がホテルに駆け付けた。ビョンホンは会見後、タキシード姿のまま、ファンにあいさつ。「今まで通り、俳優活動を全力で務めます」と約束した。

 ◆イ・ビョンホン(李炳憲)1970年7月12日、ソウル生まれ。91年にKBS公開採用タレントとして芸能界入りした。95年「誰が俺を狂わせるか」で映画デビュー。「JSA」「甘い人生」「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」「G.I.ジョー」「王になった男」などヒット作に出演。177センチ。

 ◆イ・ミンジョン

 1982年2月16日生まれ。06年MBCドラマで本格女優デビュー。映画は「白夜行」や「シラノ・エージェンシー」「ワンダフルラジオ」など、ドラマは「花より男子~Boys

 Over

 Flowers」「マイダス」「ビッグ」「私の恋愛のすべて」などに出演。167センチ。