<連載「気になリスト」(45)>

 プロ野球ソフトバンク内川聖一外野手の登場曲に使用されるなど、スポーツ選手のハートをわしづかみにしている。仙台で結成された3人組ロックバンド、カラーボトル。情熱が込められたストレートな歌詞に、疾走感あるメロディーが魅力だ。プロレス団体、ゼロワンの来年のテーマ曲に「ファイター」が使用されることも決定した。

 竹森マサユキ

 情熱的な生き方は僕たちも大好き。それは間違ってないよ、と全力で肯定するのがカラーボトルの音楽です。練習や試合前に、気持ちがすごく上がると思うんです。

 大川“Z”純司

 頑張っている人たちがいかに美しいか。ちゃんと伝えていけるのが、カラーボトルだと思ってます。

 今年で結成10周年。初のベストアルバム「THE

 BEST

 2004-2013」を発売した。デビュー当時は仙台と東京を往復。東京では2DKの部屋に男5人で共同生活するなど、下積みも経験した。

 大川

 トラウマです(笑い)。和室に竹森さん以外の3人が押し込まれて。ゴキブリが出たからどうにかしろとか、だいたいオレにしわ寄せが来るんですよ。

 東日本大震災の後、音楽の方向性が明確になった。東北ではライブ以外に避難所訪問や、がれき撤去など、地道な支援も行った。

 大川

 実家を失ってショックでしたが、まずは自分ができることをちゃんとやっていきたい。自分は発信できる立場にいるので、現状を忘れないように伝えたい気持ちはあります。

 渡辺アキラ

 盛り上げていくよりも、感謝の気持ちを音楽に詰め込めたら。

 竹森

 東北を回るうちに生み出される楽曲で、地元の仲間を勇気づけたい。情熱に飢えている人たちに情熱を届けたいと、よりシンプルになりました。

 来年は元日からスタートダッシュする。ゼロワン後楽園ホール大会のリング上で、新春ライブを行う。

 竹森

 音楽で戦っていくんだ、という姿勢や情熱を届けたいと思います。音楽だけ真面目にやってきたはずなのに、いろいろなところに広がっている。日本を元気にするという最終的な目標に向かって、進んでいっているなと思います。【近藤由美子】

 ◆カラーボトル

 現メンバーは竹森マサユキ(ボーカル=29)渡辺アキラ(ギター=29)大川“Z”純司(ドラム=28)。04年に仙台で結成。07年ミニアルバム「彩色メモリー」でデビュー。「ファイター」は今年1月発売のアルバム「生きる」収録曲。来年2月からベストアルバム発売記念ツアーを開始。08年関ジャニ∞にシングル「ワッハッハー」を提供。