杏、佐々木希、俳優の松坂桃李らが所属する芸能プロダクション、トップコートが2日、次世代スターを発掘するオーディション「トップコート20thスターオーディション」の最終審査を行い、応募総数1万315通の中から、滋賀県出身の日大芸術学部1年、小林京香さん(18)がグランプリの座に輝いた。

 小林さんは、発表の瞬間、きょとんとした表情で首を左右に振った。落ち着いた雰囲気の和風美人。トロフィーと花束を受け取ると、目を潤ませながら「本当にうれしいです」と笑みを見せた。特技審査ではクラシックバレエを披露した。キャリア15年で全国大会の出場歴もあり、跳躍や連続5回転でアピール。演技審査では、滑舌の悪さを地道な努力で克服したことを明かし、審査員、満場一致でグランプリが決定した。

 小6から女優を志した。橋本愛(18)の出演映画「管制塔」を見て芸能界への憧れは深まった。「同じ年ですごく刺激的。尊敬しています」。このオーディションは、同社の創立20周年を記念して開催された。主役を担える新人発掘を目的にしており、今後は全力で小林さんを売り出しにかかる。既に年明けからの映画、ドラマ出演、今日3日のフジテレビ系「めざましテレビ」の生出演が決定。小林さんも「いつか自分が主演する映画に出たいです」と目を輝かせた。【上田悠太】

 ◆小林京香(こばやし・きょうか)1995年(平7)12月3日、滋賀県生まれ。日大芸術学部では映画学科に在籍。けん玉も得意で、趣味はアクセサリー作り。好きな本は東野圭吾の「容疑者Xの献身」。グランプリの賞金100万円は「海外旅行に行ったことがないので、家族と海外に行きたい」。165センチ。