大みそかのNHK紅白歌合戦のラストを飾るトリの楽曲が、22日までに決まった。最終歌唱者となる大トリを務める紅組の松田聖子(52)は「あなたに逢いたくて~Missing

 You~」を歌う。白組のトリを務める嵐はヒットシングル「感謝カンゲキ雨嵐」と「GUTS!」をメドレーで歌う。

 18回目の出場にして初の大トリを務める聖子が選んだのは、自分にとって最大のヒット曲だった。「あなたに逢いたくて」を発表したのは96年。壮大なスケールのバラード曲は110万枚を売り上げる大ヒットとなった。自身初のミリオンセラーは、聖子が作詞・作曲(作曲は共作)を手掛けた。80年代を代表するアイドル歌手が、90年代に入って健在を強烈にアピールした1曲だった。96年、00年の紅白でも披露している。

 82年のヒット曲「赤いスイートピー」も候補に挙がっていた。NHK関係者は「若い年齢層には80年代にヒットした『赤いスイートピー』よりも、90年代にヒットした『あなたに逢いたくて』の方がカラオケなどでなじみがある」と話している。初期のヒット曲よりも、より幅広い年齢層に支持されたミリオンセラーを選択したとみられる。

 聖子の長女、神田沙也加(28)は、紅白の目玉企画とされるディズニーアニメ映画「アナと雪の女王」コーナーに登場する。コーナーのトップバッターとしてニューヨークから劇中歌「生まれてはじめて」を歌うことが決まったばかり。母子はそれぞれ今年の紅白の大役を担うことになった。

 一方、嵐は2曲メドレーを選んだ。「感謝カンゲキ雨嵐」はデビュー翌年の00年に発売。ファンへの感謝を表す曲は、公演の定番曲として根強い人気を誇っている。「GUTS!」は今年4月に発売。60万枚を売り上げ、嵐にとって今年最大のヒット曲となった。定番曲と今年のヒット曲で明るくラストを飾る。

 嵐は、5年連続白組司会を務めるほか、人気アニメ「妖怪ウォッチ」コーナーにも登場することが決定した。今年のオリコン年間ランキングでトータルセールス1位を獲得。絶大な人気から、今年も出ずっぱりになるとみられる。