俳優妻夫木聡(30)と女優武井咲(17)が、70年代に大ヒットし、映画、ドラマ化もされた漫画「愛と誠」(梶原一騎原作)の復活版映画「愛と誠201X」(三池崇史監督、12年公開予定)で主演することが6月30日、分かった。当時社会現象にもなった、究極の純愛ストーリー。妻夫木は太賀誠役を、武井はヒロイン早乙女愛役を務める。今最も輝く2人の共演で、不朽の名作が鮮烈によみがえる。

 妻夫木と武井が共演する映画「愛と誠201X」は5日にクランクインし、8月中旬にクランクアップする。12年1月に完成し、同年中に全国公開予定だ。今年5月のカンヌ映画祭コンペティション部門に自作が選出された日本映画界の風雲児、三池崇史監督(50)がメガホンを取る。

 原作は、1973~76年まで「週刊少年マガジン」で連載され、大ヒットした漫画「愛と誠」(梶原一騎原作、ながやす巧作画)。不良高校生の太賀誠と、少し世間知らずの美しいヒロイン早乙女愛が織りなす、究極の純愛物語だ。誠役を妻夫木が、愛役を武井が演じる。

 原作は当時、社会現象にまでなった。74~76年にかけ、西城秀樹らの主演で3度映画化。役柄と同名の女優「早乙女愛」がデビューし、同映画でヒロインを務めた。漫画は累計約800万部売れ、74~75年にかけて現在のテレビ東京でドラマ化もされた。作品内のセリフ「きみのためなら死ねる!」などは若者の流行語となった。

 妻夫木は今年2月、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、今や日本映画界をけん引する俳優。一方、武井は06年の第11回全日本国民的美少女コンテストでモデル賞、マルチメディア賞を受賞し芸能界入りし、現在テレビ・CMで活躍し人気急上昇中だ。そんな輝く2人による復活版「愛と誠」では、今の時代ならではの純愛ストーリーが生まれそうだ。

 武井は主演しているテレビ朝日系ドラマ「アスコーマーチ」が3日、最終回をむかえる。暑い夏は「早乙女愛」として新たな物語に挑戦することになる。