リオデジャネイロ五輪代表で東京・淑徳巣鴨高2年の長谷川涼香(16=東京ドーム)が女子200メートルバタフライで今季日本最高となる2分6秒0を出した。昨年世界選手権では銀メダル相当の好タイムだった。

 長谷川の今回の記録は、12年ロンドン五輪銅メダリストで昨年世界選手権金メダルの星奈津美が4月の日本選手権で出した2分6秒32を上回った。今季世界ランク3位で、昨年世界選手権では銀メダルタイム。16歳が一気にメダル候補に浮上してきた。

 競泳の高校生代表の勢いが続く。同高で1学年下の池江璃花子(16)は先月下旬の東京都選手権100メートル自由形で今季5回目の日本新記録を出したばかり。もともとの持ちタイムでも世界ランクは中高生代表の中では最上位だった。先月の壮行会で、指導する飯塚コーチは「五輪前は池江さん、今井さんと騒がれていますが、五輪が終わってみたら長谷川になるようにしたい」と、ひそかに自信を示していた。