レース展望
有吉、永井の25期コンビがリード
実力日本一を決めるSG第40回日本選手権オートが、10月30日から11月3日まで山口・山陽オートで開催される。今年は全日本選抜で王者・高橋貢がSG14回目の優勝をした後、オールスターで有吉辰也、グランプリで永井大介がいずれもSG初制覇を決めている。選手権でも新たなスターが飛び出すのか。浦田信輔、荒尾聡、田中茂、池田政和、山田真弘、伊藤信夫ら、SG覇者の巻き返しも期待できる。激しいぶつかり合いとなりそうだ。
今年のオートレースを引っ張っているのは有吉と永井。デビュー12年目の25期コンビだ。
有吉は4月の浜松オールスターでSGを初制覇した。昨年はただ1人、5個あるSGのすべてで優勝戦に進出した底力が一気に爆発した。勢いに乗って伊勢崎のムーンライトCC、雨中の決戦となった飯塚のダイヤモンドレースとG1を連覇。SG連覇を狙った伊勢崎のグランプリは2着。G1船橋オート祭は断トツの試走3秒28をマークしたが、スタートの遅れが響いて3着。それでもエンジンはすごい。雨良し、晴れ良しの全天候型パワーは魅力たっぷりだ。スタートの安定が唯一の課題だ。
有吉の連覇を阻止し、伊勢崎のグランプリでSG初優勝を決めたのが永井。SG優出15回目の悲願達成だった。過去14回は準優勝3回、3着2回、4着1回、着外8回だった。準優勝の中には王者・高橋と抜きつ抜かれつのマッチレースを演じた、04年のスーパースター王座決定戦も入っている。「もう取れないと思っていた」と、この間の苦しかった心の内を語ったが、「勝てて良かった。ホッとしている。日本選手権も、スーパースター(SS)王座決定戦も取れるように頑張る」と、がぜん強気の永井に戻っている。
直前の船橋オート祭を優勝し、日本選手権に弾みをつけたのが荒尾だ。10線5車の大外からトップスタートを決めての速攻は、小気味いいほどだった。最近スタートの切れが悪かったが、「福田(裕二)さんにアドバイスを受けてから、切れるようになった」と、うれしそうに語った。0メートルオープン戦の日本選手権はスタートが明暗を分けるだけに、荒尾のスタートは大きな武器となる。
昨年、日本選手権、SS王座決定戦を連覇した山田は、その後、低迷していたが、新車ナムポドンに乗り替わった船橋オート祭で準優勝。復活ムードが漂う。
2月の浜松全日本選抜でSG14回目の優勝を飾った高橋。地元・伊勢崎のグランプリは3着に終わったが、「無敵」を誇った春シーズンの状態にどこまで戻るかが鍵となる。浦田は今年はSG優勝こそないが、浜松のゴールデンR、飯塚のプレミアムCとG1を連覇。G1の黒潮杯、G2のスターライトCC優勝の池田、左肩脱臼手術を経て立ち直った田中らも十分に優勝を狙える。