史上初ミッドナイト競輪来夏にも試験開催
史上初のミッドナイト競輪が、来年夏にも開催されることが2日明らかになった。午後9時以降の深夜時間帯に無観客で行われ、車券はすべてインターネット、電話投票のみで発売される。開催場は天候に左右されず、近隣への影響のない前橋(前橋市)、小倉(北九州市)の両ドーム。施行者側も、場内発売や警備などの人件費を含めた開催総経費を大幅に圧縮できるなどメリットがある。売り上げ低迷が続く中、現実的な試みとして注目される。
インターネット時代を象徴する「ミッドナイト競輪」が来年夏にも誕生する。開催時間帯は他場のナイター競輪終了後の午後9時ごろから。終了は深夜0時前後。発売はすべてインターネット(パソコン、携帯電話など)、電話投票に限定。また観客ゼロの無観客開催となる。
試験開催されるのは前橋、小倉の両ドーム。ドームバンクは競技運営が天候に左右されず、無観客で完全シャットアウトすることで近隣対策もクリアできる。また施行者側は運営経費の負担が大幅に軽減できる。無観客のため場内の車券売り場、場内外の警備、無料バスの運行なども不要。「人件費を中心に運営コストは通常開催の半分以下になる。開催に支障はない」と関係者は大歓迎する。
試験的に3日間開催でS級のみ6個レースが予定される。「入場者も減っているし、あっせんされれば僕らは走るだけ。無観客でも競走に影響はない。声援もないけど、ヤジもないから走りやすいかも」と、あるS級トップ選手は言う。本場への入場者数減、売り上げも右肩下がりに歯止めがかからない。花月園競輪は来年3月をもって廃止されるなど業界には明るいニュースは少ない。そんな中で施行者側の経費負担が大幅に少なく、パソコンや携帯電話から車券を購入するファン層の拡大へ時代の流れに合致した試みだ。
スカパーの競輪専門チャンネルやインターネットで実況生中継される予定。無観客だが、実態のないバーチャル競輪ではない。12年に復活を目指す女子ケイリンは、開催運営上の諸問題が手つかずのままで肝心の売り上げを危ぶむ声も大きい。ミッドナイト競輪は運営上のリスクも少なく、女子競輪よりも現時点では極めて現実的だ。すでにドーム以外にナイター競輪を実施する2場もミッドナイト競輪開催に前向きだ。競馬や他の公営ギャンブルにも存在しない画期的なプラン。帰宅して深夜にビール片手にリラックスしながら車券を楽しめる時代がスタートする。
[2009年12月3日7時38分 紙面から]
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