<サッカーai:香川西3-2前橋育英>◇2日◇2回戦◇駒場

 2年連続夏の高校総体王者を下し、3回戦進出を決めた香川西。試合後の香川西イレブンの元へ祝福に訪れていたのは、昨年のキャプテンで、現在は川崎Fでプレーしている登里享平でした。前橋育英には昨年の選手権3回戦で敗れているとあって「対戦相手が決まった時はびっくりしました。すごいくじ運ですよね(笑)。後輩たちにはぜひリベンジをしてほしい」と話していた登里。その通りの結果に、試合後は笑顔があふれていました。

 卒業しプロになってからも、後輩への気遣いを欠かしませんでした。県大会の決勝前には、一人ひとりに長文のメールを送り激励。「ノボリさんだって忙しいのに、いつも僕たちのことを気にしてくれてるです。みんなとても喜んでいました」と教えてくれたのは登里からキャプテンを引き継いだ田中集。「僕は総体が終わってからキャプテンになったのですが、最初は荷が重かったし、なかなかうまくいかなくて苦労しました。そんなとき、昨年キャプテンだったノボリさんの真似をして、チームをまとめようとしたんです。そのおかげで少しずつキャプテンらしいことができるようになりました。ノボリさんはサッカーだけでなく、その他の部分でもお手本になる人です」と、キャプテン就任からの半年を振り返り、さらに「ナビスコ杯の決勝戦もみんなでテレビの前で応援していました。昨年まで、一緒にここでふざけて笑っていた人が、プロに舞台で戦っている。僕たちも『頑張らなあかん』とパワーになりました」と、川崎F、そしてU-20日本代表として活躍する登里の姿は、後輩たちに大きな夢と希望を与えているのです。

 前半22分に先制点を挙げた中谷純也。身につけていたレガースは、昨年登里が選手権で使用したもの。「中谷がやってくれるって信じていたのでプレゼントしたんです」という先輩の声に、選手権という大舞台で応えてくれました。

 「今日大阪に帰ろうと思っていたのに、予定が狂った」と後輩に冗談を言いながらも、「明日ももちろん応援に来ます!」と登里。先輩たちの分も、3日の3回戦に勝利し、16強入りを目指します。田中集は試合後、「目標だった前橋育英に勝てた。この勢いでに乗ってどんどん上をめざしたい」と話していました。次は憧れの先輩たちを超えるため--。

 3回戦、香川西の快進撃に期待です!(サッカーai編集部・阿部菜美子)