全国高校サッカー選手権で9大会ぶりに4強進出した青森山田(青森)が6日、千葉・市原臨海公園で、9日の準決勝・関大一(大阪)戦に向けて調整練習を行った。MF柴崎岳(2年)とともに昨年10月のU-17W杯に参加したのが、左サイドバックのDF中島龍基(3年)。4-0で完勝した5日の準々決勝・神村学園(鹿児島)戦の後日談を明かし、準決勝でも世界の経験を示す意気込みだ。

 プラチナ世代は柴崎だけじゃない。中島もU-17W杯代表として「世界」を体感した。日本はグループリーグ3戦全敗で敗退。自身も出場機会はなかったが「少ないボールタッチ数で打開する精度や、FWへのパスの預け方を目に焼きつけてきた」という。4強までの道のりも「(開催地)ナイジェリアで経験したので、プレッシャーを感じない」と自信満々に振り返った。

 仲間のアシストも受けた。神村学園戦から一夜明け、中島は「実は神村の情報を得ていたんです」と笑った。“ネタ元”はU-17代表で仲のいい中京大中京(愛知)FW宮市。同校が2回戦で神村学園に2-10で大敗した後「ヒールパスのスクリーン(交差してのパス交換)を読んで奪えば、2選手を置き去りにできる」と宮市からメールが届いた。頭にインプットし「言われた通りのプレーが来て、やりやすかった」と中島。何度もパスカットから好機を演出した。

 ナイジェリアでピッチに立てなかった悔しさを、国立の舞台で晴らす。北海道から、セレクションを経て越境入学。「選手権で活躍するために山田を選んだ。ここまで来たら優勝して、新たな歴史を刻みたい」。世界の経験が生きれば、国内タイトルも見えてくる。【木下淳】