<高校サッカー北海道大会:札幌大谷5-0登別大谷>◇20日◇1回戦◇札幌サッカーアミューズメントパーク

 登別大谷が札幌大谷に完敗、創部45年目で最後の公式戦を終えた。32年間指揮をとった兼田謙二監督(58)は、試合後に選手たちの手で胴上げされ、これまでの労をねぎらわれた。「最初は5人。そこから全道に出られるようになり、全国大会にも出場できた。今もこうしてOBが遊びに来てくれる。幸せな監督生活でした」と振り返った。アジアのトップリーグでプレーを続けるOBの伊藤壇(36=カンボジア・ビルドブライトユナイテッド)は、ベンチでコーチとしてチームの最後を見届けた。「高校の時は『調子が悪い』というと、『それがお前の実力だ』とよく言われました。今の自分があるのは監督のおかげ」と、声を詰まらせた。