<アジア杯:日本1-1ヨルダン>◇9日◇1次リーグ◇B組◇カタール

 日本代表(FIFAランク29位)はヨルダン代表(同104位)相手に引き分けた。

 MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)は交代を告げられると、ベンチに寄ることもなく、ロッカー室に直行した。「攻めまくる」と意気込んだ大会初戦。自分の力をもっとも発揮できると言い切るトップ下に入った。トップ下を熱望する香川を抑えて司令塔を務めたが、ゴールに直結する決定機は演出できなかった。後半途中からはそれまで前線左サイドにいた香川が中央に進出するなど、「本職」を譲る展開になった。再三訪れた直接FKの好機も、無回転キックが不発。ゴールを大きくそれる場面もあった。

 「目標は優勝」と公言してピッチに立った初のアジア杯。初戦を控えた練習でも「勝つだけです」ときっぱり話していた。引いて守る相手のスローペースに引きずられ、狙っていた攻撃のスピードアップはままならなかった。香川とのコンビネーションで相手DFラインを崩しかける場面も何度かあったが、W杯南アフリカ大会でみせた勝負強さは発揮できなかった。

 自分に厳しい男は、見せ場すら作れなかったふがいない出来に、勝ち点を何とか拾ったピッチから足早に去った。その姿は、途中交代を命じられベンチに視線も送らず、そそくさとロッカー室に消えた昨年9月の親善試合パラグアイ戦と重なった。

 取材エリアでも、悔しさを隠さなかった。ゴールが遠かった試合展開について聞かれると「このチームでオレがやろうとしていることはそれ(ゴール)なんで」と自分を責め、「問題視しないと」と危機感をにじませた。FKについては「次は決めたい」と切りかえていた。