女子W杯カナダ大会で準優勝した日本代表「なでしこジャパン」が、早くも今月27日に再始動する。8月1日開幕の女子東アジア杯(中国・武漢)に向けて、愛知県内で国内合宿を開始。同大会では北朝鮮(1日)、韓国(4日)、中国(8日)と対戦する。来年2~3月に予定されているリオデジャネイロ五輪アジア最終予選の前哨戦となる。

 国際Aマッチデー期間ではないため、FW大儀見、岩渕、DF熊谷ら海外組は、シーズン開幕前のチームの準備期間であり招集は難しい状況だ。MF澤、宮間らの国内組は12日になでしこリーグが再開後、4戦を行った後に大会を迎える。蓄積疲労なども考慮され、ベテラン組の招集は見送られる見込みだ。

 そのため、W杯に招集されていない若手にもチャンスが与えられる可能性が濃厚だ。日本協会の野田女子委員長は「半分くらいはメンバーが入れ替わるけれども、国内組のベストメンバーという気持ちでいます」。佐々木則夫監督(57)にとっても、新戦力発掘に向けた重要な位置付けとなりそうだ。

 また、東アジア杯後の8月中にも、セントラル方式で行われるリオ五輪アジア最終予選の開催地が決定する見込みだ。大阪府を候補地に立候補している日本開催が濃厚となっている。11月23日~12月1日の国際Aマッチデーには欧州や北米などへの海外遠征が計画されており、リオ五輪のアジア枠2枠獲得への強化が図られる。