日本代表のFW本田圭佑(30=ACミラン)が、苦境から抜け出すために強気に振る舞った。3日、現地で初練習を行い、主力組は軽めの調整。W杯アジア最終予選の初戦で黒星を喫した国が本戦に出場した例がないことを問われると「そんなに苦しいとは思っていない。たかが1敗でしょ」と真剣な顔で言い切った。

 最近は本田節を封印してきた。だが下を向きそうになる選手に訴えるかのように、あえて声を大にした。

 「まずはマインド(考え方)を変える。残り全部勝ちにいくつもりでやる。プレッシャーは初めからあるし、これ以上の重圧も経験している。俺が引っ張るところは引っ張る。若手は引っ張られてばかりではダメ。みんな引っ張るという思いを持った選手が集まる。それが日本代表。(W杯出場の)可能性が0%だからといって棄権するわけがない。やるからには勝つ」

 この日の練習会場は05年6月8日の最終予選・北朝鮮戦で無観客試合を戦い、06年W杯ドイツ大会出場を決めた縁起のいいスパチャラサイ国立競技場を使用。だが本田は「(05年予選は)記憶にない。俺の記憶にあるのは97年予選だけ」。苦しみながらも日本がW杯初出場を決めたジョホールバルの歓喜。あえて97年予選を思い出すことで、必ずW杯に行く決意を胸に刻んだ。【益子浩一】