日本協会の霜田正浩技術委員(49)が18日、東京・JFAハウスで取材に応じ今年で退任することを明らかにした。ハリルホジッチ監督の招請を主導し、代表チームダイレクターの要職にあった。16日に同監督に申し入れ、17日に田嶋会長に辞意を申し入れて了承されたという。

 辞任の理由を「組織があるべき姿として、委員長やダイレクターがたくさんいるのは良くないと思っていた」などと説明。今後については「現場に戻る道があれば」と指導者への思いを口にした。09年に協会に入り14年に強化担当技術委員長に就任。長く代表を支え、ザッケローニ以降の監督招請に力を発揮した。

 ただ、今年に入り田嶋会長が西野技術委員長を迎え役職変更があった。リオ五輪直前には、交渉にあたったヤングボーイズFW久保の招集がかなわず、責任を感じていた。西野氏は「ハリルさんにとっても腹心的存在。監督も大きな力を失ったと感じていると思う。慰留しましたが…」と残念がった。

 ◆日本協会田嶋会長(霜田氏の辞任に)「現場に戻りたいという彼の思いが強かった」