日本代表の岡田武史監督(51)が、同い年のオマーン代表リバス監督との「ケンカ対決」に臨む。5月24日のコートジボワール戦(豊田)でMFエブエの右肩を小突き、「武闘派」の一面を見せた岡田監督に対し、リバス監督も試合中に相手選手を殴り、2週間拘置された過去を持つ。2人は、85年5月26日のキリン杯日本-ウルグアイ戦で、選手として対決した因縁もある。その時は1-4と惨敗した岡田監督だが、今度は徹底攻撃で打ち勝つつもりだ。
岡ちゃん流の「武者震い」か。この日の練習で岡田監督はピッチ中央に選手を集め、いつになく力強く右手を振り上げて訓示をたれた。別メニュー調整のMF阿部を個別に呼ぶと、また右手を振り上げる。その後は右足だけでリフティングを17回成功させ、何度も何度もボールを蹴った。
因縁を感じないわけにはいかなかった。リバス監督とは、85年5月26日のキリン杯で選手同士で対決。岡田監督はDFで、リバス監督は攻撃的MFでともに先発。日本は、後半7分にリバス監督が途中交代するまで1-2とリードを許し、1-4で惨敗した。
同じ相手に2度屈するわけにはいかない。この日の非公開練習は攻撃と守備を分け、連係の確認とセットプレーに多くの時間を攻撃に割いた。特に前を向いたら、ミドルシュートを打つことを意識付けしたという。決まればよし、決まらなくても、引くことが予想されるオマーンDFを前に引きずり出し、攻撃の糸口を見いだすこともできる。
いつもは冷静なMF松井でさえ「前を向いたら、すぐ打つ。1点取りたい。気持ちが大事」と感情をあらわにした。打って、打って、打ちまくる。岡田監督はコートジボワール戦で、DF駒野を倒したエブエを右手で突き飛ばした。DF内田に「燃えてくるね」と言わせた武闘派ぶりで、チームに気迫を植えつけつつある。
一方、リバス監督もウルグアイ1部ペニャロールを率いた00年11月25日のナシオナル戦で、1-1ドローに終わった怒りから相手選手を殴り、2週間拘置された過去がある。武闘派監督の影響を受けてか、オマーン代表は5月26日の蔚山大との練習試合で、相手の大学生2人を負傷させたほど、激しいプレーが持ち味。岡田ジャパンについて「強い印象はないけど、相手をよく研究している」とリバス監督。監督同士の闘志のぶつかり合いも、勝敗を左右する要因になりそうだ。【村上幸将】

