リオデジャネイロ五輪出場を決めた手倉森ジャパンが、8月の本大会に向けた24歳以上の特別枠オーバーエージ(OA)の最上位候補にFW大迫勇也(25=ケルン)を挙げていることが判明した。

 前回ロンドン大会4位のMF清武弘嗣(26=ニュルンベルク)も浮上し、国内組ではFW宇佐美貴史(23=G大阪)が立候補。68年メキシコ五輪以来48年ぶりのメダル獲得へ、ロンドン世代との融合が本格化する。

 「ドーハの歓喜」から一夜明け、晴れてU-23代表からリオ五輪代表になった手倉森ジャパンが次の一手を打つ。本大会から行使できるOA枠について、日本協会は「五輪を経験していない選手、谷間の選手、18年W杯ロシア大会の核になる選手」を条件にリストアップ。手倉森監督も「ロンドン五輪の(吉田)麻也は大正解。俺が勝つためじゃなく、日本の発展のため組み入れなきゃいけない選手は出てくる」と同枠を活用する意向を持っている。

 その筆頭候補が大迫だった。182センチのオールラウンダー。14年W杯ブラジル大会前に「大迫を選ぶべきだ」と私見を述べたほど手倉森監督の評価は高く、起点になれる大迫がいれば本大会ではシステムを1トップに変える可能性もある。リオ世代はFW鈴木を中心に育ててきたが、直近のロシアへ総合的に判断する。