横浜FCの元日本代表FWカズ(三浦知良、48)が、流血しながらも後半12分まで全力プレーを見せた。開始5分にボールを競り合って頭を出した際に、C大阪DF染谷悠太(28)のスパイク裏のポイントが顔面を直撃。左目横から出血した。それでも、前半28分にミドルシュートを放つなど奮闘。48歳の今季初ゴールこそ逃したが、敵地の観衆を魅了した。

 試合後も左顔面が赤く腫れた状態のカズは「出血をしたので傷はありますけれど、特に問題はない。こんなケガは当たり前のこと。彼(染谷)も生活をかけて毎試合、やっている。(傷は)サッカー選手という感じで、いいんじゃないですか」と爽やかに語った。

 48歳ながら、今季3度目の先発。それでも「結果に対しては全然納得していない。ゴールが期待されているので、早くゴールが取りたい。この年齢でもサッカー選手でいることができる。自分にとって、これ以上のことはないです」と話した。

 ハリルホジッチ監督率いる新生日本代表についても言及。特にFW岡崎が、27日チュニジア戦で、カズの持つ記録を抜いてFWとして歴代最多の国際Aマッチ出場90試合を達成したことに刺激を受けた様子だ。カズは「僕は89試合ですから。また(代表に)呼ばれて逆転しないといけない。そういう気持ちが湧いてきました」と真剣に言った。