J2札幌のバルバリッチ監督(53)が30日、明日4月1日京都戦(札幌ドーム)の勝利に向け、消極的な守備の改善を、最優先課題に挙げた。前節大宮戦は10人で引き分けに持ち込んだが「アウェーでの勝ち点1という結果は満足しているが、やるべきことをやれたかについては満足していない」と内容面にダメ出し。前に出る“攻撃的”な守備を注入し、バルバリッチ体制初のホーム連勝を目指す。

 貴重な敵地での勝ち点1も、指揮官には不満があった。「DFラインの前に入ってくる選手をしっかりつかまえられなかった。やって失敗したら私の責任だが、昨日はやれていなかった」。0-1で敗れた15日長崎戦のように、3人のDFと左右MFが並んで構えてしまい、受け身に回った。「もっと勇気を持ってほしい」。勝ち点1は守るだけでも取れるが、今度は勝ち点3を取るために、能動的に前に出る姿勢を説いた。

 DFパウロンの出場停止により、DF3人の再構成も必要で「福森をDFに下げるのも手だが、MFに置きたいというのもある。明日までに考えたい」と言った。人選、連係、メンタル面をてこ入れし、京都討ちにつなげる。【永野高輔】