ホームの札幌が先手を奪った。前半41分、DF福森晃斗(22)の左からのクロスを、FW都倉賢(28)がファーサイドからヘディングでゴール右隅にねじ込んだ。都倉の5試合ぶりゴールで、前節まで4試合勝ちがない札幌が、1-0とリードして、前半を折り返した。

 ハーフタイムに札幌バルバリッチ監督(53)は「球際は厳しく。怖がらないでいこう」とゲキ。水戸の柱谷哲二監督(50)は「苦しくなったときこそクオリティーにこだわっていこう」と鼓舞して送り出した。

 後半6分に札幌はMF菊岡拓朗(29)が負傷交代し、MFニウド(21)が途中出場。23分、背後から飛び出したMF稲本潤一(35)が、ニウドからの縦パスを受け、右足でシュートを放ったが、惜しくも右サイドネットに外れた。水戸はその直後に、FW吉田真紀人(22)が左クロスに飛び込んだが、左足シュートは、札幌GKク・ソンユン(20)にキャッチされた。

 試合はそのまま札幌が逃げ切り、5試合ぶりの白星となった。水戸は今季、敵地で5戦勝ち無しとなった。「チームが1つになってつかんだ勝利」と決勝点の都倉。2試合連続無失点でMVP賞に選出された韓国人GKクは、日本語で「いつも応援ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします」と話した。