闘将が体を張って3試合ぶりの勝利に導く。右ふくらはぎ裂傷で別メニュー調整だったJ2札幌MF河合竜二(36)が10日、札幌・宮の沢での全体メニューをフル消化した。14日アウェー岐阜戦は8試合連続先発出場が濃厚で「ケガは、もう大丈夫。試合では、しっかりプレーしたい」と意気込んだ。

 前節千葉戦の前半29分、接触プレーで右ふくらはぎを負傷し「パックリ切れていた。とても痛かった」。ピッチサイドに出て医療用ホチキスで止血し、そのままフル出場。試合後に千葉県内の病院で5針縫う処置を受けた。9日の練習は大事を取って別メニューだったが、この日は約2時間15分間、休まずこなした。

 自身が万全でなくても、主将らしい気配り、目配りは忘れない。オフだった8日には、誕生日が9日の前田と12日の金山に声をかけ、合同の誕生日会を開催。Tシャツなどをプレゼントした。最近7試合出場がないFW前田、13試合ベンチを温めているGK金山を激励した。

 「気持ちが一番大事」。ピッチ外でも気遣い上手なアニキの力で、6月1勝を呼び込む。【永野高輔】